真央、ソチへ気持ち強く…「最高の演技に挑戦」
ソチ五輪が開かれる来季限りで現役を引退する意向を表明したフィギュアスケート女子の浅田真央(22)(中京大)が19日、読売新聞の単独インタビューに応じ、現在の心境と来季への抱負を語った。 ――引退表明後に心境の変化はあったか。 「ソチ(五輪)に向けて、やる気も向かっていく気持ちも強くなった。ソチまで(そういう気持ちで)やるということを、皆さんに伝えられて良かった」 ――「五輪の舞台で最高の演技をしたい」と語ったが、これまで最高の演技は。 「15歳の時にグランプリ(GP)ファイナルで優勝した時は『完璧だ』と思ったけど、今見返すと、滑りもスピンも完璧とはほど遠い。バンクーバー五輪のショートプログラム(SP)は良かった。滑りは年々向上しているので、最高の演技はまだしたことがない」 ――どんな演技ができれば満足できるか。 「今取り組んでいる、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と3回転―3回転の連続ジャンプを入れたレベルでミスなく滑れたら」 ――他の誰も出来ない技に挑み続けている。 「(大技を)入れないで勝っても物足りなく感じたので、挑戦している。スケートは芸術性とスポーツ性、両方が必要で難しい。芸術面のほうがやっていて好きだけど、スポーツ選手として挑戦したい気持ちがあるので、トリプルアクセルをやらないと満足しない」 ――ソチ五輪が開かれるロシアの印象は。 「何十回と訪れたので、第二のホームタウンみたい。ロシアでの五輪は、私に任せてという感じ」 ――現役最後となる来季のプログラムの構想は。 「今季はSPもフリーも、すごく自分らしかったが、来季は違った感じの曲にしたい。SPはクラシックで、ショパンのような曲になると思う。フリーは、いろいろ探している最中」 ――7月下旬のアイスショー「ザアイス2013」に出演する。 「新しいエキシビションをお披露目するので、皆さんの反応が楽しみ」 (聞き手永井順子、若水浩)(2013年4月20日11時09分読売新聞)
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