<フィギュア>予定通り日本選手の派遣を確認 GP中国杯
日本スケート連盟は23日、東京都内で理事会を開き、日本政府による沖縄県尖閣諸島国有化を巡る日中関係悪化の影響が懸念されていたフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦中国杯(11月24日、上海)について、予定通り選手を派遣する方針を確認した。現在、反日デモは沈静化しているが、今後再燃すれば派遣を中止する可能性もある。
同大会には、浅田真央(中京大)、安藤美姫(トヨタ自動車)、高橋大輔(関大大学院)らがエントリー。欠場すれば12月のGPファイナル(ロシアソチ)に事実上、出場できなくなるため、対応を協議していた。
橋本聖子会長は「選手は大事な宝物なので、身の安全が第一。だが、ソチ五輪にもつながる重要なシーズンでもあり、何とか派遣できるように努力したい」と述べた。今後、国際連盟などに安全確保への協力を求める。さらに、「選手の心のケア」の観点から、文部科学省のマルチサポート事業として選手の周辺警護も求める。
また、2季ぶりにGPシリーズへ参戦する安藤について、伊東秀仁フィギュア部長は「コーチ不在で臨む可能性もある」と語った。【芳賀竜也】
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